DVは女性だけが受けるものではない ~元・法律事務員として見てきた“支配の構造”の話~

家族団らんで光があふれている家が並ぶ中、自分は孤独を感じている 元・法律事務員のコラム

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DVは女性だけが受けるものではない

DV(ドメスティック・バイオレンス)という言葉は
日本では
「配偶者や恋人など
 親密な関係にある、またはあった相手から振るわれる暴力」を指す。

ニュースでも
DVがエスカレートして事件になることがあるので
この言葉を知っている人は多いと思う。
 

でも、実はDVには
身体的・精神的・経済的・性的など、あらゆる形の暴力が含まれている。

だから
「男性が女性に対して殴る・蹴る」
というイメージだけでは
DVの全体像は見えてこない。

そして、ここがとても大事なのだけれど——

男性が女性からDVを受けるケースも、確実に存在する。


しかも
本人が言い出しづらい。
相談しても信じてもらえない。
そんな現実がある。

男性がDVを受けていても、周囲が気づかない理由


たとえば
男性が外で働き
女性が専業主婦という家庭の場合。

男性が「妻から経済的DVを受けている」と言っても、

  • 「いやいや、稼いでるのは旦那やん?」
  • 「なんで奥さんが全部お金握ってるん。渡さんかったらええやん」
  • 「男のほうが力強いのに、そんなことある?」

と、一蹴されてしまうことがある。

いや、そういう問題ちゃうねん…

と心の中でツッコミたくなる。

でも、世の中には

  • とても心根の優しい男性
  • とても強い女性

が一定数いる。

そして
優しい男性 × 強い女性 という組み合わせになったとき、
家庭内のパワーバランスがガタンと傾くことがある。

ケース1:給料をすべて取り上げられ、家事を強いられる男性

昔から口ごたえができず
言われたことに従ってきたタイプの男性が
強い女性と結婚した場合。

  • 給料はすべて妻に取られる
  • 帰宅するとすべての家事をさせられる
  • 妻はそのお金でブランド品や高級ランチ
  • 足りないと「稼ぎが悪い」と罵倒される
  • 無能扱いされ続ける

これが続くと、 男性は正常な判断ができる精神状態ではなくなる。

これは立派な 経済的DV+精神的DV

ケース2:高収入の夫が、妻を“管理”し続けた20年

年収2000万円近く稼ぐ男性。 子どもはいない。 妻はパート勤務。

結婚の条件は「家事を完璧にすること」。

夫は

  • 毎月決まった額だけ妻に渡す
  • そのお金のレシートを毎日チェック
  • 20年以上PCで管理
  • 自分は終電を逃しても自由
  • 妻が夜に友人と飲みに行くと尋問
  • 21時に帰宅しても文句
  • パート代で遊んでいると言うと 「なら生活費に入れろ」と怒る

外から見れば「裕福な夫婦」。

でも内側では、妻が自由を奪われ続けていた。

これも典型的な 経済的DV+精神的DV

DVは “力の強弱” ではなく、 “支配の構造”

DVは、 力が強いほうが弱いほうを殴る という単純な話ではない。

  • 経済
  • 言葉
  • 精神
  • 生活の自由

こうしたものを使って
相手を支配し、自由を奪うこと。

それがDV。

だから

男性が被害者になることも
女性が加害者になることもある。

元・法律事務員として事件記録を読んできた中で

その現実を何度も見てきた。


最後に

DVは性別ではなく

支配と被支配の関係の中で起きるもの。

もし、この記事のどこかで


「これ、うちも少し似てるかも」
「なんか引っかかるな」
と感じた人がいたら——

その“違和感”は、どうか大事にしてほしい。

声に出せなくても
誰にも言えなくても
まずは自分の中で
「これはおかしい」と思えることが、
最初の一歩になるから。

 

🌼元・法律事務員として
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