【ムズいこと言ってる】〜子どもの世界が広がるとき、親の世界は試される〜

病院の待合室。絵しりとりをするためのメモとペンがテーブルに置かれている。 子育てと思考

18歳にもなると
病院も自分で行くようになるし
保護者のサインも不要になる。

先日、同じ時期に子ども2人がMRIを撮ることになった。

まだ未成年の下の子は
MRIを撮るとき保護者の付き添いが必要。

でも、すでに成人している上の子は
「明日、MRI撮ってくる」 と報告だけ。

病院代はクレジットカードで支払うし
親が同行する必要はない。
(新幹線で行く距離に住んでいるので、これは本当に助かる。)

 

小さい頃は、 病院に付き添うのが当たり前だったのに。

待合スペースでは
メモ帳とペンを出して 絵しりとり をして時間をつぶした。

 

静かな待合室で 
何の絵か全くわからずに
ふたりでクスクス笑っていたあの時間が
ふと胸の奥で光る。

 

子どもの世界が広がると
親の出番は静かに減っていく。

うれしいような
ちょっとだけ胸がキュッとするような
そんな気持ちになる。

 

ITから取り残される親は、ついていくのに必死

「これ、登録していい?」
「やっておいていい?」

そう聞かれるたび
まずは “そもそも何を聞かれているのか” を調べるところから始まる。

 

アプリ名もサービス名も
聞いたことがないものばかり。

調べても調べても
知らない単語が次々に出てくる。

 

子どもは3秒で理解しているのに、 私は10分かかる。

 

でも、置いていかれたくないから
必死で追いかける。

 

すんなりOKを出さない理由

私に抵抗がある場合は
すんなりOKを出さず
とりあえず 代替案を考える。

「こういう方法もあるよ」
「こういう考え方もあるよ」

と、まずは私の視点を提示する。

そのうえで、こう確認する。

 

「あなたがやりたいこと
あなたの質問の意図は、私の回答であってる?」

 

この一言で、 自然とボールは子どもに返る。

 

子どもの世界は、もう私の知識を超えている

この確認をする背景には
“あなたの世界は、もう私の知識を超えている”
という実感がある。

親が全部を理解する必要はない。
でも、 “理解しようとする姿勢” だけは持っていたい。

 

だから最後にこう伝える。

 

「良かったら、あなたも調べて私に教えてね。」

 

子どもが自分で調べて
自分の言葉で説明してくれるとき
その成長がうれしい。

 

そして、ちょっとだけ切ない話

子どもの世界が広がるのは、 本当にうれしい。

そして
化石になりつつある私の頭では 一人では絶対に行けない世界へ
子どもたちが連れていってくれる。

 

でも、ひとつだけ気になることがある。

LINEが届いて
それに対してコメントしているのに
次の既読がつくのが数時間後。

下手したら翌日なんてこともある。

 

「なんで? 質問しといて、放置プレーはないやろっ!」

 

とモヤモヤしながらも
“既読ついた!” と見るや一気にテンションが上がる。

本当は少し時間をあけたいのに
すぐに返信してしまう。

親なのに
まるで片思いの彼からの返信を心待ちにしているみたいで
ふっと笑ってしまう。

 

そして今日もまた、子どもはムズいことを言っている

子どもの世界は広がり続ける。
親の世界は、そこで試され続ける。

そのたびに
親の心にも小さな揺れが生まれる。

その揺れを受け止めるには
心に少し余白が必要なんだと思う。

 

でも、毎日の家事や仕事に追われていると
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